無双RPGパロ妄想会話集(権→于前提)
【あらすじ】魔王曹操討伐のために塔に向かったら八階ぐらいの中ボス于禁さんに魅了されて(于禁さんは別に魅了デバフ持ってない)行動不能になり全滅して宿屋リスポーンするも魅了が全然解けてない勇者権さんと、巻き込まれた弓使い朱然と魔道士陸遜の旅路です。
その1
その2
その3
その4

【?】

操「于禁よ、ずいぶん楽に勇者一行を退けたな」
于「は、それが……勇者が勝手に魅了のデバフにかかり行動不能になり連携が乱れたため容易に撃破できました」
操「魅了……? おぬしの階に魅了を持っているやつなどおったか?」
于「いえ、おりませぬ」
操「……?」
于「……?」

[おわり]

【魅了解けない】

朱「おい、お前! うちの孫権殿の魅了がゲームオーバーになっても解除されないぞ。どうなってるんだ!?」
于「言いがかりはよせ。私は魅了のデバフなど持っていない。というかお前たちこの部屋にはほぼ無傷で来られるんだな……」
陸「下の階の中ボスの罠を攻略するのに苦労してレベリングしましたので」
于「ああ……なるほど」
朱「それはいいんだよ! じゃあ別のバグか異常性があるんだろ? ちゃんと管理しろよな」
于「今までここまで辿り着いた連中にはそのような異常性は発現しておらぬ。お前たちのほうで何か奇矯なアイテムでも持っているのでは」
権「ち、中ボス殿」
于「中ボス殿!?」
権「その、も、もし私があなたに勝てたら、交際を前提に友人になってほしい!」
朱陸「待て待て待て待て」
于「我が身は魔王曹操殿ただ一人のもの、お前たち勇者と馴れ合いなどせぬ」
権「ならば魔王を説得してくる」
于「それを私が許すと思うのか?」

[おわり]

【一撃】

于「大体にしてお前のその情動は状態異常の影響によるものだ。解除されれば失われる。いっときの気の迷いに自身の言動行動を支配させるな。大局を見据えきちんと己が役目を果たせ」
陸「敵に諭されてますね……」
朱「真面目なやつなんだろうな……」
権「いや、中ボス殿。私の頭は冴え冴えとしている。これは通常の魅了状態ではあり得ないものだ。そして、体の芯から力が湧き上がってくるのを感じる。おそらく今ならあなたに勝てる」
于「なんだと? 小癪な、」
権「勝てるが、しかし同時に私はすでに負けているのだ。よく『恋愛は惚れたほうが負け』と言うだろう」
于「処刑執行!」
朱陸「ちょあーっ!!(瀕死&麻痺ダメで体力0)」
権(直撃で体力0)
朱「ちょっと待て、フロアの割に中ボス強くないか!?(消失)」

[おわり]

【塔の仲間】

淵「……あいつら、出禁にするか?」
于「それは……挑戦の平等性が損なわれます」
典「いや、当事者のおめえがそこ真面目にならなくていいだろ……」
許「おいらが代わりに行ってやろうかあ?」
于「気持ちはありがたいが許褚殿は曹操殿のお傍にいてほしい(眼福なので)」
典「何か余計なこと考えてねーか?」
于「いや何も」
許「でも曹操様、ちょっと怒ってるだよ……」
淵「まあな。ほら、殿って名前を呼ばれたらそれがどこでも会話聞き取れるからよ、さっきもお前さんの攻撃に勝手にバフかけて、今惇兄に注意されてるぜ」
于「……怪しからん者たちを厳に処罰できず塔を騒がせてしまっているばかりか、曹操殿のお手を煩わせてしまったこと、詫びのしようもない……」
典「いやいや、御大将もありゃあしたくてやってるぜ」
淵「一回休め、な? あいつら来たら俺から言っておくからよ」
于「ですが……いや、申し訳ありません……(己の無力が情けない……)」
典「だから余計なこと考えるなって!」
于「典韋殿はいつから心が読めるようになったのだ!」

[おわり]